cry no color

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11日に、22歳の誕生日を迎えた。年をとっていくことは知識としては知っていてもその日に突然老いるわけじゃなくて私は絶対的な時間というものを知らない。あどけなくみっともない10代の自分が、人をいらいらさせるような表情で今の私を見るから、もうこっちに来ないでねって思うだけで。それは非常に相対的で、あるいはしるしを要さないもの。


誕生日は恋人と過ごして、おいしいものを食べた。
キャベツと海老のスープ。うすきみどりのスープに桜色。しゃきしゃきとした触感が残っている、まだ若い味。春だなあとか思っていた。私はぼうっと恋人の顔を眺めてニコニコしている。前菜は鯖。フランボワーズのパウダーがささやかに香る。パスタにも桜海老が散っている。オリーブオイルとにんにくの味。桜海老とどうしても目が合う、どうしたらいい?と聞いたら、食べちゃえばいいよ、とか言われた。食べちゃいました。乾杯から飲んでいたスパークリングワインは山梨のもので、ドライ、きりっと酸味がある感じ。よく進んで、たぶんボトルの三分の二は私がいただいてしまったと思う。肉料理は豚。たくさんの山菜が添えられていておいしい。好物のアスパラも、ちょうどよい焼き加減で申し分なくおいしい。バゲットのおかわりはいかがですか、と言われたので一切れだけもらってはんぶんこにした。デザートにはバジルのアイスとメレンゲがよく冷えて瓶のなかに入ってるのがでてきた。とても甘い。
ところで、運ばれてくる料理はどれもシンプルな白い皿に盛られていたのだけど、恋人はそれをとても喜んでいた。すてきだね、としきりに言っていた。そんなあなたがすてきだよねと私は思いながらたくさんお酒を飲んでふわふわしていた。よい時間でした。

部屋に戻ってまったりして、ちょうど窓から見下ろせるバスの営業所にバスがいっぱい戻ってくるのを楽しく見ていた。プレゼントにはチタンのお高いグラスをもらった。私の生活には似合わないすてきな品物。それと、ホワイトデーということでお茶をもらった。青茶。
このまま時間が終わらなければいいとか月並みなことを思ったり、いつまでもしまっておきたいからはやく思い出になってほしいとか思ったりする。幸せというのに慣れていない自分はときどきかわいくないだろうな。まあいいけど。

目黒から東京タワーまでずっと歩いてるんるん。いつまでも続きますように、とか、神様なんかいるかしらないけどいるなら聞いててその通りにしてくれよ。と思った。




 


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