cry no color

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いろんな人がいるけどいろんな人はそんなにいない。私をとりまく誰か、かけがえのないあなた、本当にそうだろうか。これは確かにつまらない問いだ。だって答えはないし、あったところで別に興味深くもないから。私を見るあなた、私と言葉を交わすあなた、私に触るあなた、私を叱るあなた。距離の近さが愛になるのは、あまりにも単純だ。それが悪いことではないんだけど。

働くということは、考え続けることなのか、果たして、考え続けないでいられるための免罪符なのか。どっちでも好きなほうでいい。凡庸で怠惰な人間は決してそれを磨いて武器にしようなんて思わないから。たまたま歩き出したら、それが最初で最後。繰り返し、繰り返し、たまに傷をつけて、たまに味をつけてみる。

そこにいけばいる人たち、会える人たち、いつのまにか過ぎ去ったことが当たり前になって、懐かしむこともきっとしない。ついに開かない思い出のアルバム。今は少し胸を焦がしてさみしいのも嘘じゃないけど。なかったことにしていこうと思う。

 

いろんな人はかけがえのないあなた。誰もが同じ魔法にかからないこの世界で、時代で、なんとなく同じ景色を見て少し語り合ったから好きになった。あるいは、嫌いになった。

約束はしない。振り返りもしない。身を投げ出すほどの希望も欲望もない。

一度でも抱き合ったり見つめあったりした人の名前を、顔を、声を、思い出さなくなるまでに、どれだけの新しいあなたと出会うんだろう。

 

 

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